NCプログラムにおいて、簡易方式で制御用マクロ変数を使用する場合について説明します。制御用マクロ変数には、カスタムマクロ変数とRTM変数がありますが、実行方法は同様です。
注) 送信用データとしてPMCアドレスを設定することもできます。以下の説明では、送信用データとしてマクロ変数を使用しています。
- 制御用マクロ変数の説明
CNC主導メッセージ通知機能を実行するための制御用マクロ変数の詳細を示します。制御用マクロ変数は1つです。
以下は、制御用マクロ変数番号として“#xxxx”(CNC系統番号は省略)を使用する場合を示しています。
- REQ (#xxxx)
[名称] メッセージの送信要求変数 [区分] 入力/出力変数 [機能] CNC主導メッセージの送信を要求します。 [動作] NCプログラムは、送信用マクロ変数へ送信メッセージを用意した後、本変数を“1”にすると、メッセージがパソコンへ送信されます。
メッセージの応答の受信後、CNC(通信ボード)が本信号を0クリアします。
- 制御用マクロ変数のタイムチャート
制御用マクロ変数によるCNC主導メッセージ通知機能の実行について、タイムチャートにより説明します。
① : NCプログラムは、REQが“0”であることを確認した後、メッセージを用意し、REQを“1”とする。 ② : REQが“1”になったので、通信ボードはメッセージを送信する。 ③ : 通信ボードは、メッセージの送信処理を完了する。 ④ : 通信ボードは、メッセージの応答を受信した後、受信処理を完了する。 ⑤ : 通信ボードは、受信処理が完了したのでREQを“0”とする。